江戸ソバリエのアイデアマンたち

〜 考えることは良いことです 〜 驚きの蕎麦打ち道具集

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☆石綿式 折りたたみ蕎麦打ち台

・試行錯誤の全くのオリジナルです。自作の設計図をもとに作りました。
 角度を決めるのに(上下が平行)実寸の図面を作りながら四苦八苦でした。
 器用な人で根気さえあれば、道具は要りますが、どなたにもできます。
 材木はツーバイフォーによるカンナの要らないもので、3種類の木材使用。
 延し板は縦100cm×横120cm×厚さ24mm、延し台の高さは高さ75cm。両面が使えます。
 上の棚板が傾斜角度を決めるストッパー役と篩や包丁などの置き棚。
 下の棚板が捏ね鉢を置く台になります。麺棒置き台も簡単にたためます。
 なお、検定用と同じ寸法にしてあります。
・製作費:15,000円程度
【開発・製作:石綿賢 (江戸ソバリエ・ルシック)】
☆石綿式 延し板バッグ

・延し板を入れる袋です。肩にかけて運べます。持ち運び時にも延し板が傷つきません。
 また延し台を使わない時のカバーにもなります(埃よけ)。板が滑るキルトの布地を利用。
・製作費:5,000円程度
【開発:石綿賢 (江戸ソバリエ・ルシック)】
☆笠川式 携行用麺台(延し板)

・半分の大きさの板2枚を接合し1面の麺台(延し板)とします。
・費用:シナベニヤ(45cmx90cm 厚さ15mm)¥1900x2枚+ハタガネ(60cm)¥1900x2本 合計=¥7600
・メリット:携行の負担軽減(1枚ずつ運べば重さは半分。大きさ半分)。保管場所を取らない。1枚の裏を切り板として使用できる。
【開発・製作:笠川晢 (江戸ソバリエ認定委員・江戸ソバリエ神奈川の会幹事)】
☆少量でも水回しが手軽にできる「大久保式水回し棒」

・使用法:例) 白神山地産霧下蕎麦粉10割150c+加水量59%
 @大久保式水回し棒でゆっくり掻き交ぜる(あまり激しく掻き廻す必要はない)。
 → 3〜4分でまとまってくる。
 あとは 通常の A練り ⇒ B延す ⇒ C切るの行程を。
・製作費:500円程度
【開発・製作:大久保裕弘(江戸ソバリエ&富士街道そば打ち同好会代表)】
☆笠川式 寄木作り四方柾麺棒

・特徴:棒が反りにくい。
 完全四方柾となり、夏目が減耗し表面の凸凹が生ずるなどの現象が起きにくい。
・作り:木地(4角柱)を4本の角材に切り分け、一組の相対する2本の天地を入れ替え、
 それぞれ90度回転させ、接着剤(私の場合は瀬〆漆を利用=人畜無害)で張り合わせる。
 接着が固定されたら、円柱に仕上げる、
 木地は木曽檜(尾州檜)で、国有林から切り出された天然・完全柾・無節・赤身材。
・製作費:角材(4cm×4cm、長さ95cm=4000円)+漆(100g=1500円くらいで、棒約10本分)
・道具:のこぎり・漆と刷毛・ゴムバンド(接着固定用)・かんな・サンドペーパー・アルミ
 パイプ(φ32mm、長さ25〜30cm、一部切り欠き)
【開発・製作:笠川晢 (江戸ソバリエ認定委員・桜流蕎麦打ち研究会・南鴨庵庵主)】
☆石田式 携帯用 連結麺棒

・価値:出張蕎麦打ちに欠かせない持ち込み3道具を一つのバッグに収めることができる。
(持ち込み3道具=包丁・小間板・麺棒。この内、麺棒が長く、特に電車利用の場合にその扱いに苦慮していた。)
・用途:打って飲む電車出張蕎麦打ちのとき、自転車で蕎麦打ち道場に通うとき、
 海外等に飛行機で移動して蕎麦打ちをするとき。
・作り方:組み立て時750mm(外径25mm×長さ375mm×2)アルミ鏡面仕上げ、ワイヤーリンケージ、緩み止めナット付き。
・制作費:約3000円
【開発・製作:石田大三(江戸ソバリエ・ClubAD蕎麦打ち異業種交流会 主宰)】
☆石田式 「猫の手」

・価値:麺棒技の「猫の手」がうまくできない初心者でも、いきなりスイスイと意のままに延すことができる。 ただし、本当の価値は「延しの原理」が理解できることと、ブルドーザー延しからロードローラー延しに変るので 「麺が傷まない→切れにくい」ことです。
・作り:「のこぎりガイド」(鋸の角度を安定させるためのグリップ付小間板)を利用して、 キャスターとスキッドを付けたもの。
・用途:初心者・手が不自由な方・延しに疲れた蕎麦打ちのプロ・手打ちと製麺機の中間(第三の道)を求めている方。
・製作費:5000円程度
【開発・製作:石田大三 (江戸ソバリエ・ClubAD蕎麦打ち異業種交流会 主宰)】
☆少量でも簡単に打ち粉を撒ける「打ち粉振り」

・既存のドレッシング容器を再利用する。
 あとは 通常の A練り ⇒ B延す ⇒ C切るの行程を。
・製作費:ドレッシング購入費(時価)
【発案:大久保裕弘(江戸ソバリエ&富士街道そば打ち同好会代表)】
☆石田式 蕎麦切り包丁

・価値:外国人に蕎麦及び蕎麦打ちの精神を無言の内に知らしめることができる。というより、ウケる!
・作り:スローガン(「Spirit of Japan」)とオーナー名(「D. Ishida」)を欧文でエッチングした、 おそらく世界唯一の蕎麦切り包丁。
(一般的に包丁には鍛冶屋や鍛冶職人またはオーナー名が刻まれており、スローガンやコンセプトを表すことはない)
・用途:外国人(英語圏)の前でパフォーマンスとして蕎麦を切る時ぐらい。。
・製作:栃木県壬生の包丁職人に特注(鋼材指定・刃渡り・形状デザイン・柄の仕様・フォント・レイアウト・・・)しました。
・製作費:特注の庖丁は20万円。ご興味ある方はお問い合わせください。
【発案:石田大三 (江戸ソバリエ・ClubAD蕎麦打ち異業種交流会 主宰)】
☆寺西式 蕎麦庖丁鞘

・特徴:簡単に制作でき、持ち運びに便利
・用途:庖丁鞘
・準備する物:段ボール紙(丈夫そうなもの、シングル)、好みのデザインの和紙又は布、
新聞紙、カッター、ボンド、太ゴムバンド2本。
・作り方:(写真の番号は以下の課程と一致します)
(1)庖丁の大きさに合わせて型をとる(尺一の場合:40 cm×30 cm×14 cm)。
(2)型に合わせて段ボール紙をカッターで切る。
(3)最初の型より約5cmぐらい大きさの型をとる。
(4)その上に和紙か布をボンドで貼る。
(5)新聞紙を蕎麦庖丁入と同じ型に切る。
・使い方:庖丁を(5)の新聞紙に納め、次に製作した庖丁鞘に挟み、太ゴムバンドで止める。
・制作費:基本的には自宅にある物で作る。買うとしたら和紙代約500円。
【開発・製作:寺西恭子(江戸ソバリエ講師・江戸流手打ち蕎麦 鵜の会)】
☆笠川式 包丁研ぎ器

・特徴:刃を直線に研ぐことができる。刃先と鎬に囲まれた地(面=テーパーのかかった面)を
 限りなく平坦に研ぐことができる。砥石はかた減りしない。
・作り:ツーバイフォー材・ベアリング・はたがね・ボルトナット・羽子板(固定用ねじ)など。
・用途:切れ味を増す・刃先の直線化を図る・刃渡りは大小問わず。
 柄はつけたまま・左利き用包丁も研ぐことができる。
・製作:ベアリングは通販。それ以外の部材はカインズのような家庭用品店で調達。
・製作費:4000円程度
【開発・製作:笠川晢 (江戸ソバリエ認定委員・桜流蕎麦打ち研究会・南鴨庵庵主)】
☆石田式 小間板

・価値:小間板がブレることなく真っ直ぐ送られていくので、麺体の最後まで無駄にすることなく長い蕎麦が切れる。
・作り:小間板は透明アクリル板でできており、かつ裏面全体(麺体に接する面)が三角形の波板状になっている。
・用途:初心者、木製小間板で曲がり癖が治らない人。
・製作費:3000円程度
【開発・製作:石田大三 (江戸ソバリエ・ClubAD蕎麦打ち異業種交流会 主宰)】
☆石田式 二口ガス使用 出汁ひき鍋

・価値:家庭用のガスコンロを使って一回で充分に濃い21Lの出汁をひくことができる。(真水36L→煮詰り率60%→21L)
(一般的な鍋の基本構造は円筒型で大量に出汁をひくには直径も大きくなり、業務用の大口ガスコンロが必要となる)
・作り:板金溶接加工による横幅60cm×奥行き25cm×高さ30cmの直方体ステンレス鍋。出汁抜き用蛇口・両袖取っ手付き。
・用途:ガスコンロの手前二口にまたがるように鍋を据え、両方のバーナーの火力で高温・大量出汁ひきをする。
(30〜40人分のそば汁を一回で作れる)
・製作:大田区の金属加工会社に特注(材料指定・サイズ・形状デザイン・取っ手・蛇口・内側目盛り・・・)
・製作費:約70000円
【発案:石田大三 (江戸ソバリエ・ClubAD蕎麦打ち異業種交流会 主宰)】
☆笠川式 薬味ねぎカッター

・価値:手を怪我をしないで簡単に「薬味ねぎを刻めるカッター」です。
・使用法:ねぎをホルダーのパイプ(直径30mm・長さ100mm)に差し込み、100円ショップのカッター(写真の白いもの・両刃)を前後にスライドさせ、カットします。
 ねぎが短くなっても、菜箸などで押すと最後までカットできます。
 カッターは使用後引き抜き、水洗いできます。
 透明アクリルのため衛生的です。
 写真では皿の上でカットしましたが、小さなタッパーの中でカットすれば、残りはそのまま・保存できます。
・製作費:500円程度(ほかにアクリルカッター・接着剤などが必要です。)
【開発・製作:笠川晢 (江戸ソバリエ認定委員・江戸ソバリエ神奈川の会幹事)】
☆携帯「麺のサイズ棒」(実用新案登録)

・使用法:この サイズ棒 、いつも携帯しています。 たまに蕎麦屋に入り、蕎麦の細さ太さを確認しています。
 実際に目の前に置かれた「蕎麦」はどのくらいの太さなのか? あるいは、 自分の蕎麦打ちで茹で上がりの太さ・細さはどれくらいなのか?を 確認する為のサイズ棒です。
 また、「江戸蕎麦」といわれる 「切りべら23本」 とは、実際 どのくらいなのか?実際に「切りべら23本」の蕎麦が出てくるお店はどこ?と楽しんでいます。
・素材:SILVER 925 − 1.0mm/1.3mm/1.5mm/2.0mm/2.5mm/3.0mm 6種類、皮、角材 、その他
・制作費:約12.000円、本人手作り 
【 開発:興津芳信 (江戸ソバリエ 1期生、江戸ソバリエ石臼の会、江戸そば生粉打ち会、生粉打ち会 ) 】

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